パソコン修理

内部に熱がこもってフリーズする emachines EL1360ミニデスクトップを排気ファンを増設して対処しました

今回は以前にハードディスク不良でパーツ交換を2年前に行った方から再度の依頼であります。

なんでも最近パソコンをしばらく動作させていると、たびたびフリーズするんですとのこと、ことしの夏頃から頻繁らしいです。うーむ猛暑の影響がこんなところまで…!?

なのですぐ伺ってフリーズするのを確認してから、じっくり検証するためにお預かり入院してもらうことにしました。お客様には代替えのノートパソコンを置いていったので、メールはスマホだしまあとりあえずネット系はそれで大丈夫です。

↓ emachines EL1360-H14D 2012年ころの激安だったらしいモデル

持ち帰ってからしばらく動作させてみます。すると負荷をかけるとしばらくするとやはりフリーズしますね。
うーむ、ということでカバーを開けて確認します。
このコンパクトタイプデスクトップは、まあ性能はそこそこでCPUもAMDタイプのものが付いています。そしてCPUのヒートシンクと基盤を触るとかなり熱いですな、そのCPUについているファンが小さすぎますな。
試しにカバーを開けて小さな扇風機を内部に向けてあてて動作確認すると、負荷をかけてもフリーズはしないようです。うーむこのへん微妙なんだよね、フリーズの境目は一体どれくらいの温度なんだろうか。

まずは内部清掃を行います。エアダスターでファンや内部のホコリを吹きとばして掃除を行います。

さて熱暴走の対策をどうするか。このCPUファンを交換するか、それともサイズを変更してもっと大きいものに変更するかだけど、そうなるとこの狭い内部に取り付けが大変そうです。んで、基盤をよく見るとシステムファンの4ピン電源コネクタが空いているじゃないの。なのでそれを利用してどこかにケースファンを増設してみることにします。

↓  空いていたケースファン用コネクタ部分、ヨコはCPUファンのコネクタです。

しかしこの狭い内部のどこにつける?
CPUファンの上に亀の子みたいに付けるか、ケースの内部に増設するか、あるいは外側につけるか、うーむ。
あまり小さいものだと効果が出ないし、大きいと内部にはとても入らないし…!!
悩んだ結果に縦置きした場合の上部に外付けで排気ファンを付けることにしました。
このほうが縦置きすると上部になるし、CPU用というよりは全体のエアフローによかんべということですな 。
さっそく取り付けてテストしてみます。手持ちのケースファンの中で8センチサイズの2000rpmタイプがあったので、それをケース外側のスリット穴のあるところにひとまず両面テープで仮固定して検証します。

  ↓  仮止めしてあるファン、まだ両面テープで止めただけ。

するとサイドカバーをつけてからしばらく負荷をかけて動作させてみてもフリーズは出なくなりました。

ケース内部基盤の温度が48度から41度位になり、増設したファンの回転数は1850rpmあたりで回転しています。ファンの回転音もそれほどではないし、ケースカバーに手をかざしてみるとサイド側のスリットからかなり吸い込んでいるのがわかります。

ほぼいい感じなのでこれで正式に装着するとします。

↓  ケーブルは増設スロットカバーを曲げて通して、ファンはボルト・ナット止め。

そのまま2日ほど動作を試してからフリーズは出ないようなので、オーナー宅へ本体をお届けして設置してから「ちょっとかっこ悪いけど、これで試してみてください」と伝えておいて帰りました。
その後、状況を聞いてみると「はい、フリーズは出なくなりました」とのことでした。
スリムタイプやミニタイプなどのパソコンケースの小さいものは熱がどうしてもこもりやすいので、昔から故障しやすいようですな。これで内部のパーツがすでにおかしくなっていなければいいんだけど、もし再発したらそろそろ本体買い換えどきですかねと伝えておきました。
ということでちょいと得意な工作系(ホントかぁ!)での修理となりました!?

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パソコン訪問修理とパソコン訪問教室講師やってます.. * Takamaru *
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